Lookerで派生テーブルを作ってみた #Looker
Looker勉強中のikumiです。今回は、Lookerの派生テーブルを実際に作ってみたので、その内容について記載いたします
Lookerの派生テーブルとは
そもそもLookerの派生テーブルとは何かを簡単に解説します。派生テーブルとは、『データベースに存在しない独自の結果を、テーブルとして使用できる』機能のことで、Lookerの中でも重要な機能となります。また、派生テーブルには大きく2種類あり、『一時的な派生テーブル』と『永続的な派生テーブル』があります。また、派生テーブルの作成方法にも2種類あり、『SQL派生テーブル』と『ネイティブ派生テーブル』 といったものがあります
- 一時的な派生テーブルと永続的な派生テーブルの違い
- 一時的はデータベースに直接書き込まれないのに対して、永続的な派生テーブルは実際にデータベースのスキーマに書き込まれ、指定したスケジュールで再生成されます。
- SQL派生テーブルとネイティブ派生テーブルの違い
- SQL派生テーブルは、SQLクエリを使用して作成される派生テーブルで、ネイティブ派生テーブルはLookMLで記述して作成する派生テーブルとなります。
今回は、一時的なSQL派生テーブルを作成してみます
やってみる
SQL Runnerでクエリを開発する
SQL派生テーブルを作成する際に便利な機能として、SQL Runnerというものがあります。SQL Runnerでは実際にデータベースに対してクエリを投げかけ、クエリの検証やLookMLプロジェクトへ派生テーブルとして追加するなどといったことができます
- 開発タブからSQL Runnerを起動する
-
派生テーブルにしたいクエリを作成する
- 実行すると、SQLの結果を確認できます
- 実行すると、SQLの結果を確認できます
LookMLプロジェクトに派生テーブルを追加する
ここまででSQLの開発が完了しましたので、実際にLookMLプロジェクトへ派生テーブルを追加します
- 右上の歯車マークから「プロジェクトに追加」を選択
-
ウィンドウから派生テーブルを追加したいLookMLプロジェクトを選択
-
作成されたViewファイルを確認する
- 派生テーブルの内容を記述したViewファイルが作成されました。派生テーブルの中身がSQLで記述されています
- デフォルトでディメンションとメジャーが記載されていますが、追加や削除したいフィールドについては手動で設定が必要になります
Exploreで確認する
派生テーブルを作成したら、モデルファイルでExploreの設定を行います
- 作成した派生テーブルをExplore画面で確認
- 実行しSQLを確認すると、派生テーブルの部分はWITH句としてクエリが作成されていました!
- 実行しSQLを確認すると、派生テーブルの部分はWITH句としてクエリが作成されていました!
さいごに
いかがでしたでしょうか。派生テーブルが利用できるようになるとアドホックな分析がさらに進みそうな印象ですよね。基本的にはデータベース側でマートを整えておくことは前提ですが、派生テーブルを利用することでLooker上で素早く分析・可視化を進めることができるので、うまく利用していけると良いなと考えています!